RECORD

Eno.276 リベレの記録

点検:グレートソード



真面目なことに価値はないと思う。

だって、言い換えれば愚かで、
他人の決めた正しさにただ従っていることだからだ。

僕のような人間の先を行くのは、いつだって、もっと賢い人たちだ。
正面からただ登るのではなく、抜け道や近道を見つけ出すことができ、
そして僕が着く頃にはもう別の場所にいる。

僕は、そうなることはできなかった。
その人たちからしたら何を言っているんだ? って思われるとは思うんだけれど。
本当に……僕の目では、一本しか道が見えないのだ。
正道という体のいい名前の、回り道しか。

馬鹿だと言われても、なんだか仕方ないな。

結局のところ。礼儀や恰好にこだわるのは、
真面目であることをやめられないのは、
印象を気にしているからでも、あるのだと思う。

でも僕は、そんな頭の悪い自分のことも、
実はそんなに嫌いではない。好きというわけでもないけれど。

愚直に進むだけだ。
それが王道と評価されるように。