RECORD

Eno.576 ELMERの記録

13の兄妹と、魔王となった6番目

滅びへと向かっていく人類と獣人の戦争から7年。
滅び切るまであと少しの人類は、最後のリソースをもってある部隊を作り上げた。

第0、第1世代の屍を超え、偶然手に入れた第0の0号試験体、ぼつ丸の遺伝子を元手に新たに作った13のクローン。あらゆる獣の遺伝子で補い、獣人を滅ぼして共倒れするための終末装置。

第2世代《Flos部隊》

彼らは望んだ。繁栄がもたらされないのなら、いっそここで滅びてしまえばいいと。
星の竜が目覚めかけているのは知っていた。あとは、それを目覚めさせる引き金があればいい。

そうして作られた13の獣たちは、ある2匹を除いて獣人の国へ送られた。しかし人類の想定通りにはいかず、獣達は竜を使った世界の新生を計画する。

その中、調整不足により出遅れた6番目の獣が目を覚ました。

ローズマリー・シクステリア

ぼつ丸の遺伝子が強く、狼を混ぜられたキメラビースト。自らロゥと名乗り、ある人間に載せられたプログラム通りに動いた。

自分以外の兄妹の抹殺

ロゥは、終末装置に対抗する最後の安全装置だった。それは、人類が進化した事を肯定したかった獣人側の科学者の、最期のあがきでしかなかったけど。


結果、ロゥはどんどん兄妹たちを殺していく。最後の一匹となるまで、その足は止まらなかった。

だが、ロゥにも限界が来る。所詮はクローン、永くは生きられなかった。

故に、竜へすがった。殺しきれなかった長女と長男の抹殺。そして竜に干渉した事で観てしまった、他世界の兄妹たちの存在


『殺し足りない。奪い足りない!このままじゃ俺は満たされない!!』

それは呪いのようだった。
そしてロゥは世界を破壊し、魔王となる。

いくつもあった世界線を破壊し、そして目をつけた。ラメルディアという他地方へ逃げていたクロード己の親を、殺してやろうと。