RECORD
二十三基 不具合
間違えた。謝った。間違えた。
間違えた。聞いた。間違えた。
間違えた。留まった。間違えた。
間違えた。考えた。間違えた。
間違えた。泣いた。間違えた。
間違えた。見た。間違えた。
間違えた。怒った。間違えた。
間違えた。避けた。間違えた。
間違えた。吐いた。間違えた。
間違えた。飲んだ。間違えた。
間違えた。苦しい。間違えた。
間違えた。悲しい。間違えた。
間違えた。
間違えた。
間違えた。

「うそつき。うそつき。うそつき。うそつき。うそつき。
みんなうそだったのだわ。みんなうそついたの。
なにをしても、なにをかんがえても、うまくいかないもの。
わたしがこどもで、わたしがてんしで、
わたしがひとりだからいけないのね」
欠ける。喪う。
欠ける。喪う。
欠ける。喪う。

「ちがうの。みんなはうそついてないの。
みんなはただしいこといってるもの。
いつもまちがえて、それでもおしえてくれてたのに、
わたし、ちいっとも、わからない。
わかりたい。わからない。まちがえて、また、だめにする」

「かんがえなければいいのね。あのころのほうがうまくいってた。
えがおいがい、みせなければいいのね。いやなかおするひとはいなくなるわ。
あいまいにこたえるといいのね。おとなはみんなそうだもの。
けがはなおさなくていいのね。だってみんなそうしてる。
じぶんのいのちはむげにしていいのね。あのひとたちもそうしてる!」

「きょういだとおもったらなぐっていい!
おもいどおりならなかったらむししていい!
いやなことはことばじゃなくたいどでしめしていい!
ただしいならなにをふりかざしてもいい!
びょうきやけがをしてもひとからかくしていい!
じぶんのためならたにんになにをしたっていい!
しゅたいてきにならずにたにんにぜんぶせきにんをおしつけていい!
かんがえるあたまがあるをりゆうにふりはらっていい!
きらいじゃないでぜんぶにこたえたっていい!
いままでのことをなかったことにしてやりなおしたっていい!
おくびょうをりゆうにきずつけることもつきはなすこともしていい!
たいわをやめてじぶんのことをおしとおしていい!
しんでかなしむひとがいてもしんでいい!
きずついてかなしむひとがいてもきずついていい!
たにんにそれをいうけどじぶんはそうしなくていい!」

「ちがう。ちがうの。そうじゃないの。
こころをくだくみたいに、おしえてくれたもの。
じかんをきにせず、おはなししてくれもの。
おはなし、してくれた、もの……
……わ、たし……どう、すれば」

「……みんなの、まね、しよう」
きっと、わかること、ふえるよね。
天国には行けない。
世界には帰れない。
異世界はこわい。
楽園に行きたい。