RECORD

Eno.751 クラウスの記録

空金の破術師


空金そらがね破術師はじゅつし
もしくは破壊の魔術王


その異名は、空駆ける金獅子の如きその姿から。
そして時折、空色にも見える金の瞳から。

空駆けるその魔術師は、
腕を一振り降ろすだけで、目の前のもの全てを破壊することすら可能な程、魔術に秀でた存在。

それはまさに一騎当千。

空金のくみする陣営は負け知らずと言われ
空金と契約を結べた国は勝利の旗を掴むと言われ
時には空金が交渉の場に現れただけで、和平が成り立つ時もあったという程

そんな様々な国からおそれられ、求められた傭兵、空金が
仕事の対価である金貨以外に求めたことは、ただひとつ

「俺のものに手を出すな」

あまりにも強欲、しかし誰も異論が言えない実力を持っていた空金

そんな空金は、"残虐王"の治めていた地にて
"残虐王"に仕える"不死者"と相打ちになり
その生涯を、終えた



「――……相変わらず、嘘を平気でつく国だよねぇ」


「まぁ、あの国に限った話じゃないけれど」



「あんなに優しくて無欲な子達もいないっていうのにねぇ」




「さぁ、そーんな嘘つきで、クラウスちゃんとの約束も思いっきり破っちゃうような国には」




それ相応の、報いを与えないと、ねぇ……?」




くすくす、くすくす…………