RECORD

Eno.42 ファリスの記録

日記11:幸せ

シュルと、ヴァイオレットとふたりでじっくりと話せる機会があった。
あのヤローども、
俺の準備ができてないっつのに
贈り物よこしてきやがって。
俺からも用意してやるからな!まったく。

そして。

金の杯を前にして
幸せってなんだろうな、と
ああいうことをシュルに言っておいてなんだが考えてた。

きっと形はそれぞれだ。
それに罪悪を憶えるかも。

昔の俺だったら受け取れなかっただろう杯。
注いだビールに映りこんでた夜空は、
よく効く夜目にははっきりと見える。

綺麗だった、としか。

……さて。
俺が用意する「贈り物のかたち」はどうするか。