RECORD

Eno.285 ウィンター・ザ・リグレットエッジの記録

『ウィンター』の話

――それでも、過去を悔い、自分を恨み、電子精霊を憎み、無為に生きていても。
わたしがどれほどクズで、救いようのない、人間モドキの生命体だとしても。

『他人の幸せを祈る』事は出来るはずだ。していいはずだ。
それがどれほど薄っぺらい行為であっても。無意味であったとしても。
相手が人であろうと、なかろうと。
どんな過去を持っていても、どんな未来が待ち受けていても。

後悔を抱える前の、ただのヒトとしてあの子達に接していたように。
彼らの全てに祝福あれ、その祈りを込めて研究をしていたように。

出会った相手に、幸あれ。

ただ、そう祈って、少しでもよくなるようにと過ごすことは、出来るはずだ。

わたしはウィンター。後悔リグレットを捨てる事はないけれど。
それでも、ただ過去を悔いる"だけ"の生き方は――したくないんだ。我儘だけどさ。
だから、わたしの目的を達する為……だけ、じゃなくて。
ほんの少し。どうでもいいものでも、或いはすごく重たいものであっても。
キミ達の後悔という荷物を少しだけ共有して、

お兄さん、もしくはお姉さんわたしにも、一緒に持たせてほしいな!」


なんて、思っているよ。