RECORD

Eno.282 マキの記録

もう少し、もうすこし

 
ここに来た時に綺麗だと思ったお姉さんが先生たちとの連戦を踏破した。

綺麗で、それでいて躊躇いなく武器を振う
……戦うことを楽しめるひと

そのひとと手合わせするとこっちまで
どこか興奮して、心躍るのを自覚している
軽くなった気持ちで、重さの変わらない斧を振れる。

私もそこに行けるまで、もうすこし
そうしたら、そうしたら。
大切だといった人を守り切る自信が
貴方も守る自信が
私が立つから、大丈夫だと
あの人を信じてついてきた人に言える自信が

……なれなくても、とあの子は言ってくれたけど
仕切り直せない戦い、巻き戻らない傷、一合ごとに構えられない世界
ここでできる限りのことをできない私に、その旗を持つ資格はない
そうおもうから

……旗を持つ余裕があれば、武器を掲げるけどね