RECORD

Eno.36 草創のナハネアウローラの記録

思惑

そうする事がなにより最善だと思った。

わたしを折る為にする行為なら
わたしを壊せばいい

けれど、ただの人形に成り下れば何も叶えられない
標的を変えられても、守る事さえ出来はしない


神様を望んだ者がいたから 神様なら間違えないと思った


抱え込んだ理由は、数多あれども

実際に被害は止まったでしょう
事を進めるのもやりやすいでしょう




脅威は取り払えない
―お前達が敵なのに

呪いではなく黎明こそが相応しい
―呪いを見逃したのは誰だ

心が無ければ意味はない
―なら、どうして空っぽのソレを叱らないの



切り離そうとしても切り離せない



心を傷つけるのに 心を望まれる

大切が傷つけられないように隠す事さえ

守りたいのに 自分で守るしかないのに








「………」



心を隠したおまもりを取り出す。

とある魔法使いが生み出したぬいぐるみは、生きてるように動くから
隠し場所としては最適だと思った。

分身のように意思を持って動いてしまうけれど。


雨が降っていた。

静かな雨だった。

ぬいぐるみの目元が濡れていた。
雨は止まない