RECORD

Eno.608 ナイン・ガンセンの記録

私記

アレイが訪れたというこの世界に来て随分経った。
未だ見ぬ武器、連達。そりゃぁあの子も急成長する。ご飯も美味しいし。
さて。
ここの人たちは日記を記すのが流行りだと聞いた。
書くこともあまりないが少しやってみよう。

私、ナイン・ガンセンは剣士だ。
元世界に妻子がいて、剣術道場を開いて日銭を得ている。
我流で戦ってきた剣の振りを、教えられる範囲で教えるだけの、簡単なものだ。

道場を開く前は冒険者として仲間と共にあちこち旅をしていた。
仲間は…赤い髪の猪と、茶色い髪の梟。
…一応は人。そう称されているだけ。

ここに来た目的だが…
一つは強くなるため。
アレイは私を倒すと決めた。である以上もっと強くなって私に挑みに来るだろう。
何時になるかは分からないが、その時のために私も強さを維持し続けなければいけない。

二つ目はそのアレイの足跡をたどるため。
…元の世界に戻ってきた様子がない。
ついでに言うならアレイと知り合いのストロウもフィラもだ。
梟が研究と称して随分好き勝手やっているらしい。
多少不安も残るためこうして訪れたわけだが…もうここにはいない。


書き物は肩がこるな…ここまでにしておこう。