RECORD

Eno.84 蘢 龘子の記録

選択

 
握りしめた御守りから強い『縁』を感じている。
あやふやな中でも、確かなことがいくつかある。

縁結びの儀式でお姉さんとの縁を紡いだのはきっと確か。
お姉さんに縁のある、神様の事を調べようとしたのも確か。
儀式のときに何かが起きたのも確か。
それまででも、お姉さんが美味しそうだなんて感じてたのも確か。

確かなことを上げていけば、何が起きたのか類推できる、けれど。

全てを知るなら確実な方法がある。


この御守りの『縁』を辿れば、きっと



 きっと何があったかわかる。

 全てを思い出す。
 確信がある。
 でも――

怖い。


とっても、怖いよ。



――全てを知れば、わたしは『夢』と『使命』を追いかけられなくなる。



わたしがわたしでなくなる。
そんな予感がある。

わたしの夢は、きっと叶わない



――知ることを諦めれば、きっとお姉さんと紡いだ『約束』と『縁』が切れてしまう。



お姉さんと、ニホンに遊びに行く約束したのに。
わたしとお姉さんに
似たところがたくさんあるって知ったばっかりなのに。

ともだちになったのに。



えらぶなんて、無理だよ…


どうしたらいいのか、わかんない…