RECORD

Eno.89 ニヴェウス・ラ・カンパーナの記録

明けの明星

 古くから夜明けを告げる鐘は『闇を晴らすもの』として神聖視されてきた。
宗教施設に鐘が多いのは必然的であり、大きい都市ともなれば専属の暁鐘の番人も置かれた。

Niveus・La・Campana雪のように白い鐘
 陶器に彫られていた格言でもなんでもない文字列。
ボクが何者だったかを指し示す唯一の手がかり」



 本能的に他者を、とりわけ悪魔のような存在を嗅ぎ分ける能力。
それでいて俗っぽくて欲深い物質主義。常識的に考えて普通の人間ではない。

「そういう存在に心当たりは……ある。
でも、おかしい。だって、だって」



 明星の天使 光を齎す者 かつて天使と呼ばれた存在
鐘の音とともに顕れる天使達の長

「―― ボクは信じない。ボクであるはずがない」