RECORD
Eno.8 スフェーンの記録
なぜ彼女に彼女を殴ったのですかとマザーが問いかけますと、私は一番近くにいる子だからと答えました。
一番近くで懐いてくれるあの子でした。
私の好きなあの子でした。
けれど星の声はひたすら破壊を求めてくるものだから、矮小な自分は、手短なものを殴ってしまうのでした。
大切なあの子でした。
私の好きなあの子でした。
だから近くにいるのでした。
近くにいるあの子を自分の手で打つ時、えもいえぬ心待ちになって、それは案外悪くないのでした。
征服感。
支配感。
泣くその顔は弱々しくて、自分よりもずっとずっとずっと。
ずっと強い星からの授かり物をしています。
あの子は不器用だけど、きっと役者に選ばれるような。
君は幸せな結末を迎えるのかもしれません。
それを支配している気持ちになりました。
きみの未来を絞め殺している心地に。
それがあまりにも悪くなくて、
私はいつも泣いています。
おほしさま、おほしさま、そのこえをやめてください。
私が私でなくなってしまいます。
私が私を保てなくなります。
その光をそこらじゅうに走らせて、何もかもを光線で壊してしまいたくなる。
破壊衝動と自己嫌悪。
組み合わさって、
私は泣いています。
Record:インカローズ2
なぜ彼女に彼女を殴ったのですかとマザーが問いかけますと、私は一番近くにいる子だからと答えました。
一番近くで懐いてくれるあの子でした。
私の好きなあの子でした。
けれど星の声はひたすら破壊を求めてくるものだから、矮小な自分は、手短なものを殴ってしまうのでした。
大切なあの子でした。
私の好きなあの子でした。
だから近くにいるのでした。
近くにいるあの子を自分の手で打つ時、えもいえぬ心待ちになって、それは案外悪くないのでした。
征服感。
支配感。
泣くその顔は弱々しくて、自分よりもずっとずっとずっと。
ずっと強い星からの授かり物をしています。
あの子は不器用だけど、きっと役者に選ばれるような。
君は幸せな結末を迎えるのかもしれません。
それを支配している気持ちになりました。
きみの未来を絞め殺している心地に。
それがあまりにも悪くなくて、
私はいつも泣いています。
おほしさま、おほしさま、そのこえをやめてください。
私が私でなくなってしまいます。
私が私を保てなくなります。
その光をそこらじゅうに走らせて、何もかもを光線で壊してしまいたくなる。
破壊衝動と自己嫌悪。
組み合わさって、
私は泣いています。