RECORD
Eno.337 モルギリオン・フィンスルフィンの記録















何時かの元の世界にて

「――ギッさんが居なくなったってぇ?」

「――うん」

「……どっか行くっつってたか?」

「んっとね、『訓練場で自分磨きする』って言って、それっきりずっと帰って来てないんだ」

「訓練場って……あそこの?」

「うん。だから私らも行って聞いてみたんだけど、確かに入場の受け付けはしたんだって」

「……で、退場の受け付けはしてねぇと」

「そう。どう考えてもおかしいよね?」

「ギッさん、人間界の規則にはまだ不慣れだかんなぁ……」

「でも、不慣れで説明できる状況じゃないよ」

「もしか、変なとこから外に出ちまってそのまま……って可能性も……」

「それを考えて、きみら『■■■■■■■■』にも探すの手伝ってもらおうと思ったんだ」

「オーケーオーケー、そういう事なら俺の一行にも伝えるわ。あいつらなら協力してくれるだろうしな!」

「巻き込んじゃうようでごめんね。訓練場の運営さんたちも、いつも通りの業務をする傍らで探してくれてるけど……」

「いいって事よ! そういう事態に呼ばれる事にゃ慣れてるし、せっかく結成した『契約の義勇団』の名をすぐ廃らせるわけにもいかねぇし!」

「うん。ありがと、■■■■■」