RECORD

Eno.118 ルミア・ジーラの記録

昔の話(7)

それから一か月間、私はお兄ちゃんを死なせないよう必死に動いた。
お兄ちゃんの部屋を片付け、ご飯を作って、大丈夫だよって毎日励ました。


でも。


「そんな…………」




結末は、変わらなかった。

お兄ちゃんは笑顔で行ってきますと部屋を出ていったけれど、
仕事場に向かう途中の川に身を投げて、亡くなった。


「どうして……お兄ちゃん………
……もっと、もっと前からじゃないとだめだ!そうよ!!」


私は、今度はお兄ちゃんが亡くなる一年前まで遡った。
孤児院を一年早く出て、お兄ちゃんのところへ行った。


それでも、一年間頑張っても、お兄ちゃんは。


「どうして………どうしてなのよ!!」


神様、神様はいつも私とみんなを助けてくれるはずじゃなかったの。
この力は、みんなを笑顔にする魔法の力じゃなかったの。