RECORD

Eno.56 ルラキの記録

悪夢③、④

………真っ暗な何もない空間
赤子みたいに丸まってて、目覚めた。
自分も見えないし、他も見えない聞こえない。
怖い、寂しい、帰りたい、光が欲しい、ここはどこ?
そんな感情が一気に押し寄せたけれど……
暫く自分を抱くように小さくなっていたら、
怖くない、独りで平気、ここに居たい、暗闇がいい、ここがどこでもいい
感情が一つずつ消えて、何も感じなくなった。
感覚も溶けるように消えて、そこに残ったのは頭が三つの虎。
ああ、これ唐猫の一部になったんだって思ったら、酷く安堵した・・・・・・



「!?」
飛び起きた。
自分が溶けて無くなって、あいつの一部になるなんて真っ平ごめんだ。
思わず右手の甲を見て傷を確認し、少しだけ抓った。

大丈夫、現実だ。あれは夢で今が現実だ。あんな事にはならない、させない。
そう言い聞かせて、部屋を出た。


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暫くして、部屋に戻ってぼーっとしていると、そのまま眠りについて……


今度は血濡れた手を見つめてる。
なんの感情もなく、じっと。
得物を手にして、誰かを■■。
次から次へとそうして行って、身体中真っ赤に染まった。
過去の自分がもし、続けていたらそうなっていたんじゃないか?と思わせるような内容の、夢。
夢だって分かるのは、住んでいた元の世界の街並みだから。
もう戻る事のない、場所。
無感情に、当たり前のように、振るっては壊して。
そうしているうちに、■■だはずの人達が自分へ群がって……
咀嚼音と共に見えなくなった。



「……

起きたのは清掃後。それほど眠っちゃいなかったが、精神疲労が凄まじかった。
日に2回も夢を見るとは思わず。
しかも今回のは妙にリアルで、思わず吐いた。
まぁ、昨日から何も食ってないから、出るものはなかったんだけど。
流石に何か腹に入れようと、また部屋を出た。