RECORD

Eno.97 青枯の妖精の記録

始まり

ふんふふんふふ~ん



調子外れの鼻唄が動物一匹居ない森の中で響く。
腐りながらも確と枝を伸ばした植物に腰掛けた妖精。
眺めているのは迷い込んだ人間から奪い取った戦利品。

人間が持ってるものって珍しい…お?



ひらひらと一枚何か舞い落ちる、前に掴まれた。
文字の書かれた紙切れ、転移の魔法が込められた特別品。
翳し見つめて考えて、妖精は杯を出した。

ちょっとの間留守にするぐらいなら大丈夫でしょう
ちょっと遊びにいきましょ~



そうして妖精はフラウィウスに訪れた。
来る筈だった人間を捨て置きながら。