RECORD
Eno.751 クラウスの記録
ふと、目が覚めた時
俺は、水の中にいた。
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あわてて起き上がり、肺の中にたまったものを吐き出す。
少しして、落ち着いて見れば。
俺が沈んでいた水は、真っ赤なものだった。
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水の赤さに驚きながら呼吸を整えていると、後ろから声がする。
振り向けば……見知った顔の奴が、見たこともない間抜け面で、こちらを見ていた。
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そこで、はっと気付いて自分の体を見下ろし、胸に手をやる。
服は、真っ赤に染まり、ボロボロで。
手を当てた左胸には、塞がってはいるものの、何かで穿たれた痕跡が。
次に、頭に手を伸ばす。
そこにも、――ずいぶんと伸びた髪に隠れてはいるが、何かに貫かれた痕跡が。
そして首に手を伸ばす。
そこには、大きく切れた痕跡が。
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俺が死んだ痕跡を確認してる間、
あいつは息苦しそうにしながらも、俺が一度は死んだ、と証言する。
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改めて視線を向ければ、紫紺の胸を長い剣が貫いていて。
そういえば、最後にこいつとやりあった時には、そこを刺したのだと思い出す。
いくらこいつとはいえ勝手が悪いだろうと、すぐに手を伸ばし、剣を引き抜いた。
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あいつが息を吐きだすと、血を垂れ流していた穴は、みるみるうちにふさがっていく。
――相変わらずの、不死身っぷりだ。
………………いや
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それが、俺がよみがえった時の、最初の記憶――――
かえった時の記憶
ふと、目が覚めた時
俺は、水の中にいた。
「――っ、!? げほっ、っ、が、ぁ……!」
あわてて起き上がり、肺の中にたまったものを吐き出す。
少しして、落ち着いて見れば。
俺が沈んでいた水は、真っ赤なものだった。
「……、く、らうす……?」
水の赤さに驚きながら呼吸を整えていると、後ろから声がする。
振り向けば……見知った顔の奴が、見たこともない間抜け面で、こちらを見ていた。
「……あぁ……?
紫紺、おまえ、なんで……
……つか、…………ぁ……?」
そこで、はっと気付いて自分の体を見下ろし、胸に手をやる。
服は、真っ赤に染まり、ボロボロで。
手を当てた左胸には、塞がってはいるものの、何かで穿たれた痕跡が。
次に、頭に手を伸ばす。
そこにも、――ずいぶんと伸びた髪に隠れてはいるが、何かに貫かれた痕跡が。
そして首に手を伸ばす。
そこには、大きく切れた痕跡が。
「……は、はは、は。
ほんとに、クラウスちゃんなんだ……。
しかも、ちゃんと覚えてるんだねぇ……
殺されちゃった、って」
俺が死んだ痕跡を確認してる間、
あいつは息苦しそうにしながらも、俺が一度は死んだ、と証言する。
「……色々、混乱してるのは、わかってるけどぉ……、
まず、これ抜いてくんない……?
自分じゃ、無理……」
「……、あぁ……俺の剣、か」
改めて視線を向ければ、紫紺の胸を長い剣が貫いていて。
そういえば、最後にこいつとやりあった時には、そこを刺したのだと思い出す。
いくらこいつとはいえ勝手が悪いだろうと、すぐに手を伸ばし、剣を引き抜いた。
「……っ、……ぁー……助かった―。
さすがに痛かったー……」
あいつが息を吐きだすと、血を垂れ流していた穴は、みるみるうちにふさがっていく。
――相変わらずの、不死身っぷりだ。
………………いや
「……俺、は……死んだ、んだよ、な……?」
「そう、そして蘇った。
……私が見た限りでは、はじめての事例だけれど。
相変わらず規格外だよねぇ、クラウスちゃんは……」
「……俺、も……、あんたみたい、に……不死者に……?」
「だから私は不死者じゃないってばー。
……あー、このやり取りも久しぶりー……本当クラウスちゃんなんだぁ……。
私みたいかは、後で調べないとなー……」
「久しぶり、って……、あれから、日数が経っているのか……?」
「そうだねぇ、私も時々気絶しちゃってたから、正確ではないけど――
大体、10年ぐらいは経ったかな」
それが、俺がよみがえった時の、最初の記憶――――