RECORD

Eno.68 Daliusの記録

破損

「ぅ゛う〜…………」


全身の痛み。
面白いくらいに内も外も痛い。
戦闘中はさして気にもならないが、落ち着いてしまうとどうにもこれがだめであった。普段ならば落ち着く前に大概直ってしまうし。

壊れた。
なんだかまずい壊れ方をした。
身体ではなく、修復能力そのものが損傷した。
こればっかりは誤算だったとしか言いようがない。防ぐだけの余裕もなかった。
とはいえど、全く消えたというわけでもなく、人間ひとのこよりかは随分早く修復される。
損傷自体も不可逆のものではない。時間をかければ元の通りに戻せると思われた。


目下、問題といえるのは。

医者せんせいに迷惑をかけてしまう…」


むしろこれが問題であった。
自分から再生力を抜いたらポジティブしか残らん。
そして世の中というのはポジティブで乗り切るにも限度というものがあり。

考えなしに独断で爆走した結果がこれであった。
もう砂浜とかに埋めて置いていってくれ……

穴があったら入りたいとはこのことだろうか。
彼がそのような判断をするわけがないのは分かりきっているが、この計画性・先見性・危機管理能力のなさから出力されたこの結果は明確にであった。
高い勉強代。

「…………」


明日から事後処理に奔走することになりそうだ。
いまのところは空を見上げながら転がっておくこととする。