RECORD

Eno.36 草創のナハネアウローラの記録

黄緑の鳥が運んできた手紙

黄緑色のペンキのよな鳥が手紙をくちばしにくわえている。

 
『フラムだよ。おひさしぶりかも。

 知ってるよ、君が苦しんでること。
 君がひとりを選ぶのは寂しさより勝る恐怖があること。
 
 何にも縛られず、何も背負わず、ふらりと歩く方が今はきっといいから。
 私はついていくこともしないし、手を引くこともしない。

 ただ呼びたいときに呼んでくれればいい。
 覚えているだけで呼ばなくたってもいい。
 心の底から望まれたときに現れるのは私も同じ。

 選ぶのはネアだから。
 こわくってひとりになっても、良いと思うよ。
 それだけ伝えたかったの。


 会う時間が少ないのは寂しいかも。
  嘘、寂しくない。君は私があげたもの持ってくれてるから。


 もうすぐ私も次の旅路につくから、こうやって時々手紙を送ることにするよ。
 鳥さんに持たせて、そうすれば距離が遠くたってへいき。近くもないからへいき。

 いつかまた君の絵を描かせてね。

 ああ、そうだ。もし旅路でサバイバルする羽目になったら。
 ご飯を食べるときはちゃんと火を通すんだよ。
 お水は生のままじゃ危ないから気を付けるんだよ。

 君が少しでも、ゆっくりと心と体を休めることができますように。       』