RECORD

Eno.48 Siana Lanusの記録

◆勇者

「邪教……、そんな、どうしてそんな事を……」


「…………パトゥル。
 彼奴等放っておけば、更なる混沌を齎しかねません」


「嗚呼、分かっている。
 ……無辜な多くの人間を護るためには、
 仕方がないよな……?人間を、……殺すのも……」


「……大丈夫だ。勇者であるお前が正義なんだ、
 誰もが理解してくれるし、天使様も認めてるんだ。
 うかうかしてられない、早く行こうぜ」


「……そうだな。
 勇者である俺が、やらなきゃいけない」




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「それでビナス、どうするんだい?邪教が魔物を操ったなんて話───」


「え?行かないよ。人間が魔物を操れる訳ないし、
 元凶を倒したところで魔物たちが退く訳もないじゃんか」


「『も~~~何してくれてんだよ~~~!』って気持ちではあるけどね!
 邪教に構ってる暇があるなら境会にも魔物に
 専念してもらった方が被害は少なくて済むでしょ」


「それに僕いくら悪人って言っても人殺ししたくないもん!!!」


「アハハ!それでこそ僕らの勇者だ!
 それじゃあ境会に方針だけ伝えに行くとしようか!」




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「わるもの退治?もちろんやるよ!
 だってボクは勇者だもん、がんばるよ!」


「ボクが頑張ったらきっと、魔王ボクの宿命も気付いてくれるよね?
 早く会いたいなぁ」




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「邪教排除のサブクエ~?あー……報酬まずいしパスかな」


「あー?これやっとくと魔王城ラスダン楽になんの?
 んじゃー仕方ねぇなあ、やっとくかぁ」



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主人公を変えて、世界は繰り返す。