RECORD

Eno.8 スフェーンの記録

「………………」

水平線の向こうから来ている、太陽に温められた海水を通って、生ぬるくなった潮風を、べとべとのそれを。
浴びながら砂浜に転がっている。
多少吐き気がマシになる。
瞼を下ろして、漣にだけ意識を伸ばしていた。
何も落ち着かない。手が震えている。


『…………』
嘘つき

戻るのは難しそうだ。