RECORD
Eno.751 クラウスの記録
私が、彼にはじめて会った時に思ったのは
あまりにも色々と『規格外』の子、だった。
まず最初に気付いたのは、
「この子は本来、この世界の子ではない」だった。
どこがどうとは、うまくは言えない。
ただ、何もかもが違ったからだ。
黒髪だらけの国に金色の子がいれば、異国の者と思うのと同じ理屈だ。
でも、後々聞いたら、先祖代々この世界の出身、らしい。
……遠い先祖にでも、いたのかな?
……一応、"知り合い"の世界と似た気配はあった。
その"知り合い"に言ったら、大分驚かれたのも覚えている。
次に気付いたのは、その膨大な魔力量だった。
私も多い方だと自負している方だけれど、
……私なんて、比較にもならない程の力量だった。
ここに関しては、先述の他世界の気配、も影響してはいるんだと思う。
『この世界』の基準から、あまりにも逸脱しているのだから。
はじめて会った時の彼は……確かまだ15歳ぐらいの、まだまだ初々しい子だった。
(彼曰く、初めての仕事だったらしい。
納得と同時に、初陣で私がいる戦場とは、運がないと思う)
まだまだ実量不足、それでも、とても15、6歳とは思えない規格外な確かな才能と魔力に、
……私は、この子なら私の夢を叶えてくれるかも、という可能性を感じた。
故に、手心を加え(この事に関しては、速攻その場でバレて、盛大に拗ねられた。かわいい)
その後も何かと"構う"ことにした(これに関しても、思いきりウザがられている。面白い)
それ以来、長い付き合いとなった。
私は、彼が"仕事"するのとは"逆陣営"につくようにして、彼と毎回"遊んだ"。
彼はウザイと言いながらも、いつも私に付き合ってくれたし、楽しんでいてくれたと思っている。
そして彼も、どんどん実力が増していき、
……特に、あの期間中は、元々すごかった魔力量が、一気に伸びた気が、する。
普通の人は、私も含めて、ただ繰り返していただけだというのに。
努力の天才な彼らしい。
それとも、『他世界の気配』の影響もあるのかな。
そして、彼に出会って"20年"も経った頃。
私は、彼にひとつ、相談を持ち込んだ。


紫紺の記憶
私が、彼にはじめて会った時に思ったのは
あまりにも色々と『規格外』の子、だった。
まず最初に気付いたのは、
「この子は本来、この世界の子ではない」だった。
どこがどうとは、うまくは言えない。
ただ、何もかもが違ったからだ。
黒髪だらけの国に金色の子がいれば、異国の者と思うのと同じ理屈だ。
でも、後々聞いたら、先祖代々この世界の出身、らしい。
……遠い先祖にでも、いたのかな?
……一応、"知り合い"の世界と似た気配はあった。
その"知り合い"に言ったら、大分驚かれたのも覚えている。
次に気付いたのは、その膨大な魔力量だった。
私も多い方だと自負している方だけれど、
……私なんて、比較にもならない程の力量だった。
ここに関しては、先述の他世界の気配、も影響してはいるんだと思う。
『この世界』の基準から、あまりにも逸脱しているのだから。
はじめて会った時の彼は……確かまだ15歳ぐらいの、まだまだ初々しい子だった。
(彼曰く、初めての仕事だったらしい。
納得と同時に、初陣で私がいる戦場とは、運がないと思う)
まだまだ実量不足、それでも、とても15、6歳とは思えない規格外な確かな才能と魔力に、
……私は、この子なら私の夢を叶えてくれるかも、という可能性を感じた。
故に、手心を加え(この事に関しては、速攻その場でバレて、盛大に拗ねられた。かわいい)
その後も何かと"構う"ことにした(これに関しても、思いきりウザがられている。面白い)
それ以来、長い付き合いとなった。
私は、彼が"仕事"するのとは"逆陣営"につくようにして、彼と毎回"遊んだ"。
彼はウザイと言いながらも、いつも私に付き合ってくれたし、楽しんでいてくれたと思っている。
そして彼も、どんどん実力が増していき、
……特に、あの期間中は、元々すごかった魔力量が、一気に伸びた気が、する。
普通の人は、私も含めて、ただ繰り返していただけだというのに。
努力の天才な彼らしい。
それとも、『他世界の気配』の影響もあるのかな。
そして、彼に出会って"20年"も経った頃。
私は、彼にひとつ、相談を持ち込んだ。

「ねぇ、クラウスちゃん。
ひとつ、協力してほしい事があるの」

「私の上司……陛下の、国外逃亡、手伝ってくれない?」