RECORD
Eno.751 クラウスの記録




















破棄

「さて。
それじゃあクラウスちゃん、良いんだね?」

「あぁ、やってくれ」

「先に言っておくし、もう何度も言ったけど、痛いよー?」

「わかってるって。
んな何度も脅してくるなよ、シコン」

「だってー」

「…………本当に、良いの?
多分、クラウスちゃんがこれをすると……」

「……私以上に、死ねない体になるよ?」

「……あぁ、いいよ」

「…………本当に?
まだ、契約も、あるよ?」

「その契約だけどさ、……俺の方から、言わせてもらう」

「破棄、させてくれ」

「もちろん、あんたと遊ぶのは、いつも通りやらせてもらうよ。
あんたと遊ぶの、楽しいしな」

「……破棄……」

「破棄、したいと思えるぐらい、
生きたいと思えるように、なった……?」

「…………正直、そこまでは、まだ」

「ただ……、……まだ、死ねないなぁ、
まだ、死にたくはないな、……
……って、思えるぐらいには、なって来たかな」

「……死んだらだめだ、っていう割合の方が、まだまだ大きいけどな」

「……そう。
うん、わかった」

「契約破棄、よろこんで!」

「さぁ、それじゃあ
やろうか、クラウスちゃん」