RECORD
Eno.4 七一二の記録
枕边话 -四-
どこかの夜半の話。
おもむろに、口を開く羊がいた。










一人、話し続ける羊がいた。
どこかの夜半の話。
おもむろに、口を開く羊がいた。

「僕の師匠はね、すごい強かったんだ」

「あとね、すぐ手が出る」

「痛かったな。殺されたこともあった」

「でも、僕らは不死だから、戻ってこれるんだよ」

「今もそう」

「……もし。もしもだけど」

「僕が死んだら、さ。
戻ってくるまで大人しく待ってて欲しいんだ」

「報復とか考えちゃダメだよ。
それだけ厄介ってことだから」

「…………」

「あれ、寝てる……?」
一人、話し続ける羊がいた。
どこかの夜半の話。