RECORD
Eno.576 ELMERの記録
おかしいはな死
私は、既に死んでいる。
ここでの生活をいくらかこなし、ヒトの多い所で脚を振るう。その度に、私と彼らの違う点を何個も見つけた。
喉は昔から死んでいた。もとより焼け付き、出せてもおぞましい化け物のような唸り声しか出せなかった喉だ。必要ない。
脚は綺麗に動く。この前桃髪の女の整備を受けて、両脚共に調子がいい。……すこし、余計な事をした気がする。有難いのだけど。
…私の体は、どうやらヒトには触れられない。あの女が私に飛びつき、服を当てようとした。だがそれは叶わずすり抜けた。つまり、私の体には実体が無いということ。
決闘の時は何故か体に剣が当たる。今度、あの中でなら触れられるか試してみようと思う。斧や剣が当たるんだ、尻尾で攻撃出来たならばきっと……あの瞬間だけ、私はあの場に生きているのだろう。
………だからこそ、私は死を求める。
もう死んでいるのなら、生きている意味は無い。
もう死んでいるならば、誰かを気にする必要は無い。
故に、私は…私のまま死にたい。このまま、誰かに殺されるのを待つか、自ら、誰かに殺してもらう事を願うか。
………どちらが、良いかな。どうせなら、化け物のまま死にたいな。
そうすれば、誰も私を覚えないだろうから。
ここでの生活をいくらかこなし、ヒトの多い所で脚を振るう。その度に、私と彼らの違う点を何個も見つけた。
喉は昔から死んでいた。もとより焼け付き、出せてもおぞましい化け物のような唸り声しか出せなかった喉だ。必要ない。
脚は綺麗に動く。この前桃髪の女の整備を受けて、両脚共に調子がいい。……すこし、余計な事をした気がする。有難いのだけど。
…私の体は、どうやらヒトには触れられない。あの女が私に飛びつき、服を当てようとした。だがそれは叶わずすり抜けた。つまり、私の体には実体が無いということ。
決闘の時は何故か体に剣が当たる。今度、あの中でなら触れられるか試してみようと思う。斧や剣が当たるんだ、尻尾で攻撃出来たならばきっと……あの瞬間だけ、私はあの場に生きているのだろう。
………だからこそ、私は死を求める。
もう死んでいるのなら、生きている意味は無い。
もう死んでいるならば、誰かを気にする必要は無い。
故に、私は…私のまま死にたい。このまま、誰かに殺されるのを待つか、自ら、誰かに殺してもらう事を願うか。
………どちらが、良いかな。どうせなら、化け物のまま死にたいな。
そうすれば、誰も私を覚えないだろうから。