RECORD

Eno.98 シスターと真竜と魔王の記録

21:失われていた記憶[ノア]

死神カサドールと共に私が生きていた故郷のある寒冷地に帰省した
理由は"使い魔"を探して契約する為
結局の所、力が全てだ
何を得るにも、我を通すにも
そんな考えに賛同し魔法の強化を協力してくれるような使い魔が出来たらそれで良かった
――――"霜の妖精ジャックフロスト"、其れが私が契約した使い魔
通常のより些か強い個体であった為か仲間の中では外れ者だったらしい
故に契約を持ちかけた
その強さが外れる要因であるのなら此方で存分に振るえばいい
否定される場所よりも肯定される場所の方が居場所として良いだろう
契約した以上、奴は私とこの生を共にする………果てが見つかる迄の間ではあるだろうが此方も奴に了承を得ているので問題はないだろう
そうして、晴れて契約関係となった
宜しく頼むよ


…それとずっと忘れていた記憶を多少、思い出した
私は確かに嘗ては『ノーウェア』であり
処刑人として街の人間達に"育てられた"事
………居場所が、■が欲しかった事
まあ、結局…街では嫌われ者で得られなかったし、処刑人としての利用価値を求めた以上、■なんてものは何一つ無かったようだし……だから何だという話ではあるが
其れはもう過ぎた話、昔も"今"も
もう『手遅れ』であるし
今更、誰かを許すことも隣人を■す事もない ノーウェア人間性は失望や絶望の中で死んだのだから
だから此れで良い
ノアは、化物として
本望と思えるような果てを描き、探し続ける


『我が道を阻むならば、私を変えようとするならば――――其奴は私の"敵"だ』




【ノア】