RECORD
Eno.48 Siana Lanusの記録
“心の内で望んでいる幸せな夢”ほど 悪夢であるものなどない
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変わらない世界が変わる事を望んでる。
人々が己の足で立ち、自らの望みを掴みに行ける未来を望んでいる。
私の望みたかった大海は、それであった。
だから壊したかった。のに。
だから殺せたのに、
壊さなければならないものは、もっと外枠で
殺さなければならないものは、もっと大きなもので
たとえそれらを成せたとしてもどうなるかは、夢にも見れなかった。
◇
“心の内で望んでいる幸せな夢”ほど 悪夢であるものなどない
「……なあ、やっぱり」
「境会に頼ってちゃだめだ、家族を護るためには……」
「自分たちで戦わなきゃいけない」
「変わらなければならない時が来たんだ」
「私達の手で切り開かなければ」
「本当に護らなければならないもののために」
「間違っていたんだ」
「何よりも自分が、強くならなくちゃ」
「護って欲しいと祈っても意味が無い」
「そもそも、祈ったって届きっこないんだ」
「そうだ、“今”なんだ」
「行動しなくてはならないんだ」
「自分で戦うしかない」
「もう二度と間違えないように、自分自身を強くするしか」
「邪魔をされないためにも……」 「打倒しなければならない」
「逃げていても始まらない」
「立ち上がろう」
変わらない世界が変わる事を望んでる。
人々が己の足で立ち、自らの望みを掴みに行ける未来を望んでいる。
私の望みたかった大海は、それであった。
だから壊したかった。のに。
だから殺せたのに、
その未来が訪れる事などない。
世界は神の箱庭。元のシナリオを逸脱すれば元に戻されるだけだ。
壊さなければならないものは、もっと外枠で
殺さなければならないものは、もっと大きなもので
たとえそれらを成せたとしてもどうなるかは、夢にも見れなかった。