RECORD

Eno.48 Siana Lanusの記録



“心の内で望んでいる幸せな夢”ほど 悪夢であるものなどない






「……なあ、やっぱり」

    「境会に頼ってちゃだめだ、家族を護るためには……」

  「自分たちで戦わなきゃいけない」

「変わらなければならない時が来たんだ」

  「私達の手で切り開かなければ」

         「本当に護らなければならないもののために」

 「間違っていたんだ」

    「何よりも自分が、強くならなくちゃ」
   「護って欲しいと祈っても意味が無い」

「そもそも、祈ったって届きっこないんだ」
  「そうだ、“今”なんだ」
      「行動しなくてはならないんだ」
「自分で戦うしかない」

   「もう二度と間違えないように、自分自身を強くするしか」
「邪魔をされないためにも……」  「打倒しなければならない」
    「逃げていても始まらない」

        「立ち上がろう」



変わらない世界が変わる事を望んでる。
人々が己の足で立ち、自らの望みを掴みに行ける未来を望んでいる。
私の望みたかった大海は、それであった。

だから壊したかった。のに。
だから殺せたのに、





その未来が訪れる事などない。

世界は神の箱庭。元のシナリオを逸脱すれば元に戻されるだけだ。




壊さなければならないものは、もっと外枠で
殺さなければならないものは、もっと大きなもので

たとえそれらを成せたとしてもどうなるかは、夢にも見れなかった。