RECORD

Eno.934 フーリの記録

とある国の少年王の話

 
 
 
とある国に、幼い王がおりました。
彼は若干10歳で先代から国を継ぎ、民のために必死に国を納めました。
しかし、彼が継いだ時には既に、彼一人ではどうにもならないほど、
国は崩壊へと向かっておりました。

一族の者と貴族は汚職にまみれ、民を苦しめ。
先代とそれ以前からの負債は積もり積もって。
自然すらも彼の敵であるかのように、荒れ果てて。

そうしてそれらの責は、全て、一人の少年王へと負わされました。

彼は、幼いながらに努力しました。
血縁も貴族も関係なく、罪を犯したものには罰を与え。
不要な装飾品は売り払い、積もった負債を出来る限り解消し。
飢える民の為に国庫を開いて。

それでも、責は、咎める声は、止みません。

そうして、少年の15回目の生誕日の前夜。

とうとう、国では革命が起こりました。

王城には火が放たれ、高く燃え上がりました。
その時、少年に味方したのは、たった二人。
青い髪の従者と、金の髪の傭兵だけでした。
その従者も、城から逃げ出す際に、少年を庇い、亡くなり。
傭兵は、逃亡の旅の最中に追手の手により亡くなり。


少年は、たったひとり、逃げ延びました。


そして彼は、数多いる『神』の一柱を見つけ、刀を突きつけます。

「何度だって繰り返してやる、あいつを救うまでは!!
 だから貴様の力を貸せぇ!!」


涙を流しながらの、その訴えに



……『私』は、『彼等』に、協力することを、誓いました。