RECORD

Eno.249 情報屋の記録

珍事件③

オレの目は普段コンタクトで色や大きさを様々に変えているから、よぉく見たら裸眼じゃない事がわかる。
これは“街”でオレと情報の取引をした奴なら確実に知っているものだ。
ま、フラウィウスでは裸眼だったけどさ。

「あっれぇ?お前裸眼じゃん?そんなんじゃす〜ぐにとっ捕まんぞ?」

“街”では素顔や素性は晒さないのが暗黙のルール…何故って?そりゃ特定されたらあっという間に身包み剥がされてやられるからな。
自分が強くて襲われないって自信があれば別だけど。

『は?んな事分かってるし?ぼ、ボディーガード雇ってるから問題ねぇよ!』
「オレはそんな金かかる事しねぇけどなぁ?」

それにいつ裏切られるかわかったもんじゃない。
金の切れ目が縁の切れ目って言葉があちこちで起きてるトコだぞ、ここ。

『今まで売った情報で金ならたんまりあるから、問題ないんだよ!』
「ありゃまぁ…んな事こぉんなに人がいるのに大々的に言っちゃって…」

金のある奴に集る連中しかいないのにね。

『っ、う、うるさいっ!てめぇがニセモンとか言うからだろ!』
「焦っちゃってまぁ…どっかのボンボンが遊びでやってんならさっさと帰って寝んねしな。ここはそんなに甘かねぇぞ」
『!?』