RECORD
Eno.48 Siana Lanusの記録
結論から言えば、収穫はあった。
この空白を占める人物はシアーナ・ラナスという事。
世界は繰り返しているのだという事。
そして、俺達は負ける事が運命付けられているという事。
突拍子も無い話だが、否定する気は起きなかった。
それを俺に告げたのが異世界の神を名乗る者であったが故でもある。
……友が時折言っていた言葉と、辻褄が合うのだ。
我らが水源が言ったという、言葉と。
──精霊の声を聴く事は、人の身には難しい。
彼らは上位の存在として在り、それ故に位相が人種族と異なり
正しくその言葉を聴くことは困難であった。
その祝福を受けたものは断片的に言葉を聴く事が出来るのだが、所詮その意思の欠片に過ぎない。
ただ、我らが水源ル・ティアーと契約を交わした
友──であり教祖であるクランベル・エルスィーは、その声を正しく聴く事が出来る者だった。
かれが言って曰く──『この世界は物語なのだ』、と。
半信半疑で聞いては居たが、知らされた事実を思えば寧ろ腑に落ちた。
だとして──俺達に出来る事は無いだろうと、察するのは難しくない。
神は、人にとって遠過ぎる。
言葉は届かず、言葉は授けられず、ただ大いなる力で齎されるものを受け入れる事以外
……人にできる事など無い。
俺たちの改革は、人を変えるためのものだ。
神が定めた運命が覆らないというなら、……だとしても。

俺たちの信仰を妨げる叛逆者に、喜んでなろう。
この信仰に従って。
◇
結論から言えば、収穫はあった。
この空白を占める人物はシアーナ・ラナスという事。
世界は繰り返しているのだという事。
そして、俺達は負ける事が運命付けられているという事。
突拍子も無い話だが、否定する気は起きなかった。
それを俺に告げたのが異世界の神を名乗る者であったが故でもある。
……友が時折言っていた言葉と、辻褄が合うのだ。
我らが水源が言ったという、言葉と。
──精霊の声を聴く事は、人の身には難しい。
彼らは上位の存在として在り、それ故に位相が人種族と異なり
正しくその言葉を聴くことは困難であった。
その祝福を受けたものは断片的に言葉を聴く事が出来るのだが、所詮その意思の欠片に過ぎない。
ただ、我らが水源ル・ティアーと契約を交わした
友──であり教祖であるクランベル・エルスィーは、その声を正しく聴く事が出来る者だった。
かれが言って曰く──『この世界は物語なのだ』、と。
半信半疑で聞いては居たが、知らされた事実を思えば寧ろ腑に落ちた。
だとして──俺達に出来る事は無いだろうと、察するのは難しくない。
神は、人にとって遠過ぎる。
言葉は届かず、言葉は授けられず、ただ大いなる力で齎されるものを受け入れる事以外
……人にできる事など無い。
俺たちの改革は、人を変えるためのものだ。
神が定めた運命が覆らないというなら、……だとしても。

「──俺は、彼奴らの命が可愛いんだ」
俺たちの信仰を妨げる叛逆者に、喜んでなろう。
この信仰に従って。

「お前の意志を無駄にはせんとも」