RECORD

Eno.991 ヴァン・ローゼンクランツの記録

不要品(ジャンク)のヴァン

「二つ名、か……」



「これでいいや」



不要品ジャンク

自分に二つ名をつけるならこれが良いだろう。
ヴァン・ローゼンクランツはそう思いながら、手短に選手登録を済ませた。

華々しい口上や誇りある名誉は必要ない。
生きていける宿と金と飯があればいい。

必用な物を得る方法に、剣闘試合モノマキアが最も適していた。
ただ、それだけのことだ。
もう、自分の居場所なんてどこにもないんだから。

──さてと、ひとまず今日の宿は確保した。

まずは……、まあ、手あたり次第試合をしてみようかな。



試してみたい武器もあることだし。



なんてことを考えながら、不要品の闘技者としての人生が、ひそやかに幕を開けたのだ。