RECORD

Eno.3 『夜凪の鴉』の記録

鴉は毛繕いをし整える

あれから、朝起きて支度して。

身支度や朝食を取ったら、すぐに乱闘に入り浸るけれど。
相変わらずバカ魔族は別の試合に呼ばれているのか、
はたまた僕以外の誰かと積極的に戦ってるのか。

あいつと乱闘で出会う事があまりなくて。
せいぜい、寝るときにチラリと酒場の賑やかさが残る場所へ、
お互いすれ違ったくらいだろうか。

「……もう、ごまかしは効いてないだろうなあ」



これだけ、名を上げて。
いつの間にやらこの武器も使い慣れ、すっかりここに馴染んたと言えるくらいだ。

僕の戦闘時の動きがあいつに読まれているように、
もうとっくにこちらの正体を感づかれているようで。

「……本当に」



「魔族は勘がいいね」




――ならば。
けしかける手紙の文を考えておこうか。