RECORD

Eno.104 ネージュ・コルウスの記録

星騎士の仕事

「……」

「…………」

「……………………」


嗚呼、なんと面倒なことだ。
ユートゥルナの様子を観察し、纏めたデータを
あの子の元保護者と電子宇宙『アストラ』宛てのふたつに分けてから送信する。

これはボクがフラウィウスに再び来る前からやってきたことだ。
ユートゥルナを星騎士として勧誘する依頼をボクに下した依頼者には、観察内容をこまめに報告するようしつこく言われている。
その前にひとり勧誘した時は、こんなことにはならなかったのに。

ユートゥルナの元保護者に当てる方は、義務でもなんでもなく、元保護者さんへの挨拶を兼ねてやっている。
文章も『アストラ』宛てのそれよりももう少し柔らかくしてある。
あまり心配はさせたくないし、明るい話はたくさん報告したいから。

ふたつの感情に板挟みになりながら、ボクは弟子を観察し、記録につけている。
趣味の内であれば楽だけど、仕事としてはやりたくない。常々そんな気持ちだった。