RECORD

Eno.48 Siana Lanusの記録

◇06

「── 罪の意識とは淀みである。
 身を重くし、流れを妨げ、滞留し、
 身を滅ぼす毒である。」



「お前の意志の強さを、我が清流のが前に見せてみろ」



今の私は清流を名乗るには不十分だ。
水の祝福はもはや無く、足を泥に取られて。

それでも口から流れ出てしまったのはきっと、
この心が流れを失いたくないと思っているからだろう。

進むことをやめたくない。進みたくない。果たしたい、果たせない。
  ──────足が重い。


「人は独りじゃ、流れられない」


私も、進みたいなら、だれかが必要だ。
自分の行きたい道にだれかを付き合わせなければ。
誰かの行きたい道に連れられていかなければ。
  ──────足が重い。


「進むことを求め続ける限り、水は流れる」


進みたい道はどこだ?やりたいこと、やりたいこと。
ああ、この泥を集めて固めて、彼奴らを縊り殺してしまいたい。
彼奴らのしたようにすべてを奪い取ってやりたい。
  ──────足が重い。


……………泥を投げても届かない事が分かってるのに進むのは、あまりに虚無だ。
こんな泥、早く落としてしまいたい。早く落としたいのに、水量が足りない。
足が重い。