RECORD
§8頁目
ナズへ
気遣いありがとう。でも、ナズからの返事が読めるのがうれしくてついね。
無理して書いていたわけではないから大丈夫よ。
そうちゃんと褒められると少し恥ずかしいわ、そんなたいそうな事もしてないのにね。
けれど、ナズを含めて、私の事を好んでくれる人が居ることは、
色々失くしてしまった今、とても有難いと思えるわ。だからと言って頼り切りにはなりたくないけども。
預け物、受け取っておくけれどもこれ聖印よね。
まあ別に問題はないけれども。持っておくから必要な時は言ってね。
書いてみると、『平穏』を破壊するなんて随分無茶な計画だなと思えてしまうわ。
でもあの頃は、そうでもしないと何も変わらなかった。
ただ、苛烈な事をしたとは思う。だからこそ、報復される事自体は納得出来てしまう。
理不尽な結果だとは思っていない。不可解な所は、多いけどね。
(何かを書こうとして塗りつぶした跡がある)
最後、神殿を護った私たちの前に来たのは勇者たちだったわ。
……私たちの世界では、勇者は創壁神に選ばれた人間なの。
神の意志の代弁者であり、魔物を統べる魔王を倒すべく選ばれた人間。
(何かを書こうとして塗りつぶした跡がある)
それが直接来るなんて、私達の意志が神に否定されたみたいにも思えて、
後から考えると、絶望感すら感じてくるわね。
(何かを書こうとして塗りつぶした跡がある)
そのあとは、致命傷を負っていたところ
境会の人間に拾われたわ。私の事を異教徒だとも知らない人たちにね。
なにも、特にあったわけではないけど、この時の事はあまり思い出したくない。
まだ少し書く事があるけどここで一旦切らせて きつくて このあたり
つまらない話なのに長くてごめんなさいね。
ありがとう、私の友人。
シアーナ・ラナス