RECORD

Eno.133 噂話の記録

ただの噂話だった。

噂話が形となって、気が付いた時には、影が生まれていた。
人を襲う化け物が、いつしか、七不思議に代わっていて。
気が付いた時には、都市伝説のように、町中に広まる噂となった。

*

黄昏時に出会った少年と、友達になった。
それから、より人らしくなったと思う。
彼と約束をした。
兄弟みたいな、彼が、大変な時は、助けてあげるって。

そんな彼は、七不思議をしてしまったがゆえに
僕と立場を入れ替わってしまった。
怪異となって、異界に取り残された彼を見守りながら、
彼として生きる生活は、とても大変だったけれど。
『家に帰りたくない』と、言っていた彼の事もあり、
僕は、彼になることにした。

*

それからは僕の話。
『藤見崎』としての暮らし以外で、友達ができた。
僕を、僕と見てくれる人ができた。
僕に名前をくれた人がいた。

うれしかった。
噂話には変わりは無いけれど。
みんなと同じ、ってきがして。

*

知り合いの様子が気になって、後を追ったら、知らないところに来た。
危ないところもあるってきいていたけれど。
ここはどんなところだろう。
数衹はいるのかな。

…‥修行にもなりそう。
お兄ちゃんのお手伝い、出来るようになるかもしれない。