RECORD
Eno.122 花貫 渓の記録
<眩しい人>
──俺の憧れって話したと思うんすけど、周りを明るくするような
眩しい人って言うんすかね。
自分はそういう、眩しい人が好きだ。
そしてこの好きというものが、憧憬と知っている。
──愛想とか無理だから、そういうのにはなれねぇんすよ。
憧憬は、理解から程遠い感情である。
自分はラベリングする行為が好きではない。
自分は、好ましいと思うものを不理解のまま放置することを好まない。
”眩しい人”というラベリングは、理解を拒む行為である。
印象として、そういった印象を得た。これは事実である。
俺はこの印象を、印象のままで止めてはならない。
その印象の奥にあるのが、ひとりの人間であるという事実を認識する。
この認識を、決して怠ってはならない。
同様に。
騎士という号をもって人間を推し量ってもならない。
これは人となりを見て思い知らされはしたが、一方で彼も人なのだと強く感じられた。
伝承は伝承であり、特定の人となりを示すものではない。
同様に。
親しみやすいという印象を、彼女の尺度としてはならない。
退魔師の家系ながら極めて理知的で、しかし自身の本質を振るわれるべき力であるように語る。
感じたことは事実であり、同時に己の主観でしかない。
……同様に。
己が”眩しい人”にはなりえないという命題を、事実と決定してはならない。
向いていないと強く実感はすれど、これを断定するものではない。
己の認知を狭めるのは悪い傾向だ、それはいつか他人にも向けられる。
人は偏見で物事を認識する。
偏見を偏見と自覚し、修正することで客観化していく。
偏見が悪なのではなく、偏見を放置する怠慢こそが悪である。
畏れ、崇め、奉る。
コーディエライトのカウンセラーさん達と話したことを、時々思い返す。
彼女との会話は、殊に強く思い出させるものだった。
眩しい人って言うんすかね。
自分はそういう、眩しい人が好きだ。
そしてこの好きというものが、憧憬と知っている。
──愛想とか無理だから、そういうのにはなれねぇんすよ。
憧憬は、理解から程遠い感情である。
自分はラベリングする行為が好きではない。
自分は、好ましいと思うものを不理解のまま放置することを好まない。
”眩しい人”というラベリングは、理解を拒む行為である。
印象として、そういった印象を得た。これは事実である。
俺はこの印象を、印象のままで止めてはならない。
その印象の奥にあるのが、ひとりの人間であるという事実を認識する。
この認識を、決して怠ってはならない。
同様に。
騎士という号をもって人間を推し量ってもならない。
これは人となりを見て思い知らされはしたが、一方で彼も人なのだと強く感じられた。
伝承は伝承であり、特定の人となりを示すものではない。
同様に。
親しみやすいという印象を、彼女の尺度としてはならない。
退魔師の家系ながら極めて理知的で、しかし自身の本質を振るわれるべき力であるように語る。
感じたことは事実であり、同時に己の主観でしかない。
……同様に。
己が”眩しい人”にはなりえないという命題を、事実と決定してはならない。
向いていないと強く実感はすれど、これを断定するものではない。
己の認知を狭めるのは悪い傾向だ、それはいつか他人にも向けられる。
人は偏見で物事を認識する。
偏見を偏見と自覚し、修正することで客観化していく。
偏見が悪なのではなく、偏見を放置する怠慢こそが悪である。
畏れ、崇め、奉る。
コーディエライトのカウンセラーさん達と話したことを、時々思い返す。
彼女との会話は、殊に強く思い出させるものだった。