RECORD

Eno.98 シスターと真竜と魔王の記録

9:終の思惑[カサドール]

俺が何故にあの処刑人ノーウェアに気に掛けているか
所謂、『責任』だ
本来ならば奴が呪いで不死者になっても解呪は容易かったし『その時の仕事』滅んだ街の死者を連れていく事を済ませてから改めて彼の世に連れていく筈だった
だが想定外が起きた
奴が異世界に飛ばされたのだ
時間軸などまるで特定できぬ事故
もしももっと早く駆けつけていればと思いながら探した、数百年以上
我が支配する領地で起きた不手際は俺が対処するべき事だから
奴の居所を知ったのは以前のフラウィウスで名を挙げていたからだ
シーズンが終わり、様々な"死"を経てから顕現した…精神はお察しだろうとは思っていたが奇跡的に感情や自我は芽生えていた
だが今は---色々追い詰められた挙げ句に何もないまま独りになった為、結局死んだし死んだままだ
故に今の奴の願いは可能な限り干渉し叶えてやる事にした
終も望むならばがくれてやる
奴が思う終わり方で
…だから『邪魔してくれるなよ』責任を取らぬなら手を出すな


その者は人々から"病"、或いは"死"と呼ばれし1つの終の存在である
そして、処刑人をどうにか果てまで導こうとしていた唯々、責任感の強い概念であった


【カサドール】