RECORD

Eno.98 シスターと真竜と魔王の記録

1:序章[石楠花,ノア]

「此処がフラウィウスか」

元の世界で暇していた所、蒼の同志カサドールに勧められて来たものの
悪くねぇ所じゃねーか、こんな世界に単独で行っていたとか羨ましいもんだ
まあ、アイツからしたら己の不手際ノーウェアに対する清算でそれどころじゃなかったろうがな…終いには"連れて帰れない"と来たもんだから余計に
俺様が連れて帰っても良いんだがな?俺様は別に釘差されちゃいねーし
だが、まあ…良いか
あの処刑人ノーウェアの果ては何処かで至ることになるだろ其が処刑人にとって救いかどうかはさておき
そもそも此方の領域の人間じゃねぇし
だから俺様はこの世界を満喫させてもらうさ
此処なら強い奴も居るだろうし退屈はしなさそうだからな


【石楠花】




『久しいな、フラウィウス』

処刑人として戦いを駆け抜け
■を、■■■を得ようとしたこの世界に再び足を踏み入れる壊れてしまった今、懐かしさや感慨も感じないけれど
嘗て共に戦い競い合った者達も来ているのだろうか
シャル達も変わらずに過ごしているだろうか
私を変わらず求めてくれるだろうか
であれば私は"何時も通り"で居るとしよう
"かくあれかし"
結局の所、其れが一番楽で
己を見て貰える事を知っているから其れが淫魔が言っていた『お遊び』の定義であったとしても最後まで演じる責任はあるだろう?
シャルにもしも会ったら土産のマグカップを渡しておかねばな…
渡しそびれたまま別れてしまったから会えると良いが

何れだけ足掻いても欲しいものは得られないまま全てを喪い"壊れてしまった"処刑人は演者としてフラウィウスという舞台に立つ



【ノア】