RECORD
Eno.267 鳴瀬 明輝の記録
鳴瀬 明輝の独り言4
しばらく何も手につかなかった。
寝ても醒めても熱かった。
あの日のせいで病院も忙しいらしい。
最近1人、ルミナスティアという国出身の医者が新たにやってきたらしいが。
看護師の人手も足りない。
なにも、できない。
できなかった。
路地裏からアリーナへ続く道。独り言がこぼれる。
「今日、イチヤくんに腕掴まれたときビックリしたなぁ!」
ここで知り合った彼にはまだ言うことじゃない。そこまで大きな秘密ではないが。
「右腕でまあ、気づかれなかったけど」
左手を動かす。動くには動くが少しぎこちない。
まあ、研究には危険がつきものだ。
それにある意味自分でもデータが取れるようになったのでよかったと今でも思う。
とある看護師さんにつけた義手は自分のよりいい出来になった。
「ああ、今日左義手の調整をした方がいいかなぁ。お酒飲んだ時にうまく使えなくなるっぽい?翠川くんの義手はお酒飲んだ時にどうなるのかも聞いてみようかなぁ……」
ここにはいない看護師の名前を呟く。
自分は菊魔石術師。
戦闘を、戦いを諦めた、菊魔石術師。
魔石を研究し、支給品などの武器を開発するのが仕事だ。
戦いは、苦手だ。
寝ても醒めても熱かった。
あの日のせいで病院も忙しいらしい。
最近1人、ルミナスティアという国出身の医者が新たにやってきたらしいが。
看護師の人手も足りない。
なにも、できない。
できなかった。
路地裏からアリーナへ続く道。独り言がこぼれる。
「今日、イチヤくんに腕掴まれたときビックリしたなぁ!」
ここで知り合った彼にはまだ言うことじゃない。そこまで大きな秘密ではないが。
「右腕でまあ、気づかれなかったけど」
左手を動かす。動くには動くが少しぎこちない。
まあ、研究には危険がつきものだ。
それにある意味自分でもデータが取れるようになったのでよかったと今でも思う。
とある看護師さんにつけた義手は自分のよりいい出来になった。
「ああ、今日左義手の調整をした方がいいかなぁ。お酒飲んだ時にうまく使えなくなるっぽい?翠川くんの義手はお酒飲んだ時にどうなるのかも聞いてみようかなぁ……」
ここにはいない看護師の名前を呟く。
自分は菊魔石術師。
戦闘を、戦いを諦めた、菊魔石術師。
魔石を研究し、支給品などの武器を開発するのが仕事だ。
戦いは、苦手だ。