RECORD

Eno.72 Rere Pia Goetheの記録

(8)ばちばちひゅんひゅん

「ばちばちひゅんひゅん」

ここに来る直前にいた世界の・・・・・・・・・・・・・、とある喫茶店にて。そんなうわさ話があった。温くて臭くてクソ不味いミルク片手に聞いたところによれば、

 『裏路地や誰も見えないような場所には、影の英雄が現れる。バチバチと音がしたらそれが合図だ。
  稲妻のような速さで悪をとっちめちまう。だから誰も見てないからって悪さをするのはやめときな。
  ばちばちひゅんひゅんに裁かれちまうぜ』


なんて、あからさまなでっち上げファンタジー。
安物のぶどうジュースを飲んでいた客も「俺は二回も救われたんだぜ~」なんて言い始める。
んなわけあるか。

「そこの新人のエルフの姉ちゃんも、この街ではきちんとルールを守るんだな。よくアンタみたいな異世界人がやられんだ」

「はいはい」

ギャハハと小汚い笑いに対しては二つ返事をして、その日は店を後にした。因みに翌日腹を壊した。あの店二度と行くかって思った。