RECORD
Eno.48 Siana Lanusの記録
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悪魔の声が耳に残ってしまった。
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護られる、という事はもとから嫌いだった。
弱く見られているように思えて、下に見られているように思えて嫌だった。
今は、ただの嫌悪感だったものに、かなりの不快感を覚えるのを感じる。
耳に張り付く彼らの声と優しすぎる手つきが、表面だけを治していって、
肝心のその1枚下がぼろぼろと壊れていくような、
……そんな危機感を得させる。
何かを失うような感覚ばかりが、胸に残る。

とはいえ。こんな身体の己を庇護するな、という方が無理だろう。
どう受け止めればよいのかを、考えるべきか。
好意から来るものだとは分かる、心配から来るものだとも分かる。
……とはいえ、直接的な痛みでも、苦しみでもない。
やはり、慣れるしかないだろうか。
◇09
「祈るる声も遠く、近くにいる我々は君達の隣人でしかありませんから」
「信仰を流してしまい薄れるのもまた道理」
悪魔の声が耳に残ってしまった。
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護られる、という事はもとから嫌いだった。
弱く見られているように思えて、下に見られているように思えて嫌だった。
今は、ただの嫌悪感だったものに、かなりの不快感を覚えるのを感じる。
耳に張り付く彼らの声と優しすぎる手つきが、表面だけを治していって、
肝心のその1枚下がぼろぼろと壊れていくような、
……そんな危機感を得させる。
何かを失うような感覚ばかりが、胸に残る。
「………強さか、力か、正気か、
……信仰か」
とはいえ。こんな身体の己を庇護するな、という方が無理だろう。
どう受け止めればよいのかを、考えるべきか。
好意から来るものだとは分かる、心配から来るものだとも分かる。
……とはいえ、直接的な痛みでも、苦しみでもない。
やはり、慣れるしかないだろうか。