RECORD

Eno.480 タラッタムー・スラットゥスの記録

第××回国民会議【ネズトーク!】

ーー選手に与えられた個室。その中でネズミたちがチュウチュウと鳴いていた。
・・・・・・タラッタムーの個室である。人間ならば1~2人用、ネズミならば全員が入れる素敵なお部屋である。

「それでは、王様がいない間に……第×回国民会議を行います」「はい」「はい!」「はーい」

「今回の議論は王様の二つ名について!」「下水道の王子?」「登録の時に王様が適当につけたやつ!」

「だってメガホンの子に何回も下水道って連呼させちゃうのはかわいそう!」「そうかな?」「観客の冒険者っぽい人たちがなんか遠い目してた!」「そうかも!」「下水道・・・ダスキ…とか言ってたかも!」

「でもおうさま気にしてないよ?」「だっておうさま、戦うことは大好きだけどそれ以外はあんまり気にしないじゃん」「ねぇ」

「だからさ…僕らで勝手にカッコいい名前を登録しちゃおう!」「おお~」

(盛大な拍手)

「どんなのがいいかな?」「やっぱりネズミの王様?」「今まで戦ってた人らみんなかっこよかったよねえ」「チューチュー爆走列車トレイン」「あってるけどダサいよ」

「……チュ」「モルガナ?」「アーサー、モルガナなんか言いたそう~」

「言って言って!君は一番センスがあるんだからさ」

「……おうさま、まほうを使うじゃない。人に化けるやつ」「あるね」「僕らでデザイン考えたやつ!」「渾身の一作」「ね!」

「……」
「……、揺らいですぐ消える。実際は灰色なのにきらめいて見える、小さいのに大きく見える」

「――蜃気楼みたいでしょう?」



「だから、こんな名前はどうかしら?」




――”グレイ”テスト・ミラージュ灰の蜃気楼って。




「”ネズミラージュ”の方が愛着でそうじゃない?」「かっこよさが霧散しちゃうよ~!」