RECORD
Eno.111 アルバート・ヴァイルシェールの記録










祝福

「俺は愛された子供だった」

「神に……あとまあ親父とお袋に?」

「愛されてたと思ってたよ。……思ってる、かな」

「神の祝福を受けた子」

「主の黒い翼と同じ髪色、おなじ燃えるような赤い瞳」

「ちょうどそうなるように、そう生まれるようにと親父とお袋は結婚したらしいよな」

「運命神にも愛されたのかもしんないな。
火神と仲がいいらしいから」

「神の子アルバート、」

「大事な大事な、俺の名前。思い出」

「でも今はただの黒髪赤目の人間アルベル」

「他ならぬ主がそう定めてくれたからな」