RECORD

Eno.207 行木直生さんの記録

カタツムリ

※以下の文章には動物への暴力表現、グロテスクな表現が含まれます。










下校中、クラスのA君が壁にカタツムリを投げて遊んでました。
子供が成長過程で見せる些細な残虐性というやつです。

A君は悪く言えば乱暴もので、女子からは遠巻きにされておりましたが
男子からのカリスマは高く、草野球でも大人たちから評判の男の子でした。

同じ性別、同じクラス、同じチーム。彼と僕は何が違ったのでしょう。
なんだか羨ましくなった僕は、帰り道
よく家にごはんを強請りに来ていた■■を投げて遊んでみました。


「その日は血が出るまで叩かれました」



「物事の分別がつかない子供だったのです」



「………正直に言うと、今もついているかどうか」





 
「虫はきもちがわるいので投げてもいい」

「猫はかわいいので投げてはダメ」

「花はきれいなので手折ってはダメ、」
 




「………アナタは?」



「私は?」