RECORD

Eno.267 鳴瀬 明輝の記録

とある日の会話2

「先生!せんっ……せっ!」

華翔病院かおうびょういん外科部げかぶにあるとある部屋に柊果 瑠璃しゅうか るりが駆け込んできた。

鳴瀬なるせさんの顔ですが、あれではもう……』
黒髪の看護師がそう言った言葉や鳴瀬なるせさんの顔が脳裏から離れられない。

「まぁまぁ、落ち着きなヨ。柊果しゅうかチャン」

そう言いつつハーブティーを入れているのは最近ここに来た医者、ザザ・ ハイアベカだ。

「コレ飲んで落ち着きナ。ネ?」
「………、はい」

一口。初めて飲んだが暖かく、優しい味だ。少し、落ち着いてきた。

「んで、言いたいことはわかるヨ。鳴瀬なるせクンの顔デショ」
「……はい」
「火傷跡は残るヨ。視力の方は……できるかもしれナイ」
「……!ほん、本当ですか!?」
「でも……やった事がなくテ……作るのに時間がかかるケド……イイカナ?」
「お願いします、お願いします……!」




こうして手元に届いた特注の仮面を持っていった日に、鳴瀬なるせは目が覚めた。
その開口一番に出た言葉を聞いた柊果 瑠璃しゅうか るりは一人、指先が冷たくなっていた。