RECORD

Eno.267 鳴瀬 明輝の記録

鳴瀬 明輝の独り言5

「俺は、もう戦えません」

目覚めた部屋でそういう声はいつもへらへらりとしているのとは違い、重く低い。
寝起き、というのもあるが。

「部下1人、守れたことは嬉しいです。でも、被害が大きすぎた」

おそらく、そこにいる霧雲魔石庁きぐもませきちょう夜義隊やぎたい大輪隊長たいりんたいちょうの方を見る。


「こんな目じゃ上に立てない。武器も握れない。なので」

一呼吸。


「俺は夜義隊やぎたいを引退します」