RECORD
Eno.263 ユビアサグラーダの記録
忘備録/4
【王国文字からの翻訳】
親愛なる近衛騎士団の兄弟たちへ
数日ぶりになります。まずは、あったことから思い出せる順に書いていきます。
まず、この間のメモは三つのうち二つほどは達成できていると言って良いでしょう。探し物についてはいまだに調べがついていませんが、飲酒を避けることと、トオルに満月を教えることはできました。
そう、皆が知ったら驚くことでしょうが──月の満ち欠けの天体の運行の再現を一巡、(視覚のみとはいえ)幻術でやり切ることができました。いつも意識の手綱を見失って、倒れてばかりだった俺がです。終わった後は流石に無事とはいえませんでしたが、この異世界の贅沢な環境が、魔力と体力の底上げをしていたのでしょう。
例によって、見せた相手はこの事を口外することはしないでしょうし、できないでしょう。今頃はきっと忘れてもいるでしょうが…それは承知の上ですから、構いはしません。
月に身勝手に何かを見た、そのケジメのようなものです。
他の世界の者と、それぞれのお国談義をすることもありました。信仰も文化も法則も違う世界の話は、いつ聞いても驚くことばかりです。
俺たちの話をすることもありました。それを聞いた上で、そういうものと捉えて貰えるのはありがたい限りではありますが…やはり、基人類との大きなズレは、見慣れない者にとっては奇特に映るものでしょう。悪意がないとはいえ、魔物と関連づける者もいました。
あの環境は、俺たちを守っていたやもしれません。ただ、果たしてそれは、本当に俺たちのためになっていたのでしょうか。
ひとまずは引き続き、こちらで修練をつづけます。では、また。
53番 "蛇腹"のリンドロンド より
メモ:
・(筆圧が強く、文字が濃い)魔王復活まじでやめて もう一回とか無理
親愛なる近衛騎士団の兄弟たちへ
数日ぶりになります。まずは、あったことから思い出せる順に書いていきます。
まず、この間のメモは三つのうち二つほどは達成できていると言って良いでしょう。探し物についてはいまだに調べがついていませんが、飲酒を避けることと、トオルに満月を教えることはできました。
そう、皆が知ったら驚くことでしょうが──月の満ち欠けの天体の運行の再現を一巡、(視覚のみとはいえ)幻術でやり切ることができました。いつも意識の手綱を見失って、倒れてばかりだった俺がです。終わった後は流石に無事とはいえませんでしたが、この異世界の贅沢な環境が、魔力と体力の底上げをしていたのでしょう。
例によって、見せた相手はこの事を口外することはしないでしょうし、できないでしょう。今頃はきっと忘れてもいるでしょうが…それは承知の上ですから、構いはしません。
月に身勝手に何かを見た、そのケジメのようなものです。
他の世界の者と、それぞれのお国談義をすることもありました。信仰も文化も法則も違う世界の話は、いつ聞いても驚くことばかりです。
俺たちの話をすることもありました。それを聞いた上で、そういうものと捉えて貰えるのはありがたい限りではありますが…やはり、基人類との大きなズレは、見慣れない者にとっては奇特に映るものでしょう。悪意がないとはいえ、魔物と関連づける者もいました。
あの環境は、俺たちを守っていたやもしれません。ただ、果たしてそれは、本当に俺たちのためになっていたのでしょうか。
ひとまずは引き続き、こちらで修練をつづけます。では、また。
53番 "蛇腹"のリンドロンド より
メモ:
・(筆圧が強く、文字が濃い)魔王復活まじでやめて もう一回とか無理