RECORD
Eno.48 Siana Lanusの記録
§11頁目
シアーナへ
時間を置き幾らかは落ち着きました。今では闘技にも参加できますし、大きな問題は無いかと思われます。
ご心配をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
意外と平手打ちと言うのも体幹が必要なのかもしれませんね。
身体が衰えると意外な所で不自由を覚えるのは、よく聞く話でもあります。
特に聞き手と異なる手を使う事が難しいのは私でも想像がつきますし。
割合とライセンスの許可内容が変わっている武器も多いですよね。
ポケットナイフでのペロペロ試合がもう見られないとなると少し残念です。
それは難しい話かと思います。
私は神の存在しない世界で育ちましたが、その結果の人々は『都合の良い人間』を縋る様になりました。
力が殆ど支配していると言っても過言ではない都市は、少なくとも記録を遡り500年以上は法と言う理性を失っています。
それより以前の事は文献すら残っていません。
故に、祈りと奇跡に我々は縋らざるを得ません。
状況から察するに、五体満足で生き残れただけ僥倖だと述べるしかないのでしょう。
結果的に治療が困難になってしまっているのは、致し方ないと納め難いですけれども。
上手く、鍵が機能して良かったと思います。今はもう作れませんが、要する事態が無ければ良いとも。
それが貴女の苦しみとならないのならば、私で良ければ幾らでもその手を預けてください。
手を握れる間限りは傍に居ますから。
近況の話も楽しみにしております。
ジュヘナザート