RECORD

Eno.1 ZTM-5 "ヴィオル"の記録

XXXXX

ウェポンマスターとの組手アーケードモード

最近はこれに熱中する闘士も多いらしいと、データにある。
そして、この私もその一員だった。
乱闘である程度結果を残したから、と、
こちら側も頑張ってみることにしたのだ。

得物は……ロングソードもグラディウスもいいけれど、
せっかくだから『好み』として、巨大な斧状のものギロッチンを選んだ。
どうせ、全員倒すことには興味がなかった。
なぜなら、先客が既にいたから。
それを言うならこれ・・もそうだが……
これについては私がやりたいからということにしておこう。
そういうのも人間らしいと思う。

はじめはうまくいかなかった。
この武器は大層使い難い。
相手の癖をすべて読みきったうえで、
必殺の一撃を許してくれないことも多々ある。
必殺の一撃をブラフにせねばならないこともある。
それでも、この武器を扱うことに慣れてくれば、
自然とこれ一本でも勝ち進める数が増えてきた。

この武器は面白い。
はじめこそ、この物珍しさと、
決まったときのド派手さが目を引くが、
それを続けると、この恐ろしさから、
人々の目線が畏怖、恐怖、絶望に変わっていくのだ。
鬱陶しい羽虫の住処に乗り込んで、すり潰したときのようで、
酷く懐かしい気持ちになる。

……そうして、教官としての立場ではなく、闘士として立ちはだかる、
フラウィウスのルールの中において最大限の本気を見せるウェポンマスターたちを、
5人は下し、述べ50人に連続で執行を下した時。

私のことを《終わらぬ執行》などと呼ぶ人々がいた。

悪い気分でもない。
二つ名というやつは、自分で名乗るのも妙だったから、
捨て置いていたけれど……
この結果が、この実績が、
私に名を授けるなら、
私は喜んでそれを背負おう。

きっと、こんな珍妙な武器を扱う闘士は物珍しいから。